ヨガの起源

ヨガの発祥は、今から4500年前のインダス文明までさかのぼります。次世代への継承を繰り返し発展していき、ヨガの経典といわれる「ヨーガ・スートラ」が成立。ここに記されている内容はヨガの指針となっています。

日本ではヨガブームの到来、多様なスタイルのヨガが誕生し、現在のヨガ人口は100万人以上といわれ、その数は年々増え続けています。

 

ヨガの経典『ヨーガ・スートラ』

「ヨガとは心の作用の止滅である」という定義から始まり三昧に至るまでの具体的方法と思想が書かれています。

8支則「アシュターンガ」

  1. ヤマ(禁戒)
  2. ニヤマ(勧戒)
  3. アーサナ(座法)
  4. プラーナーヤーマ(調気法)
  5. プラティヤーハーラ(制感)
  6. ダーラナー(集中)
  7. ディヤーナ(無心)
  8. サマーディ(三昧)
 

ヤマ(禁戒)

  1. アヒムサ(暴力をふるわない)
  2. サティア(嘘をつかない)
  3. アステーヤ(盗まない)
  4. ブラフマチャリア(節操を守る)
  5. アパリグラハ(貪らない)

ニヤマ(勧戒)

  1. サウチャ(清潔を保つ)
  2. サントーシャ(足ることを知る)
  3. タパス(一生懸命行う)
  4. スヴァディアーヤ(自己探求)
  5. イシュヴァラ・プラニダーナ(祈る/自然と共存)
 

ヨーガ世界の歴史

紀元前2500年頃 インダス文明において、ヨーガの起源発生
紀元前1000年頃 「ウパニシャッド聖典」にヨーガという言葉が記される
400年頃 「ヨーガ・スートラ」教典が成立
1300年頃 「ハタ・ヨーガ」大成
1600年頃 「ハタ・ヨーガ」体系化、世界にヨーガが広まる
1920年代 インド中央政府がヨーガ大学を設立
1970年代 第一次ヨーガブーム(瞑想中心)
アメリカのヒッピーを中心に流行するが、その後エアロビクスが流行
1990年代 第二次ヨーガ・ブーム(エクササイズ中心)
ハリウッドセレブを中心に世界規模のブームになり、現在に至る

ヨーガ日本の歴史

平安時代 瑜伽(ゆが)と呼ばれる瞑想が中心のヨーガ
1919年 中村天風「心身統一法」
1940年代 三浦関造「ハタ・ヨーガ」
1958年 沖正弘ら「日本ヨーガ協会」設立
1966年 大阪大学名誉教授佐保田鶴治が「ヨーガ・スートラ」翻訳・解説
1970年代 第一次ヨーガブーム
綿本昇がエクササイズ要素を盛り込む
1980年代 第1回国際総合ヨーガ世界大会開催。フィットネス界にヨーガが進出
1990年代 第二次ヨーガ・ブーム
1995年 オウム地下鉄サリン事件をきっかけに人口が激減
2003年 ハリウッドセレブを中心とした世界規模のブームが伝わる
2003年 木村慧心「日本ヨーガ療法学会」設立。ヨーガの健康効果を科学的に検証
2004年 日本最大級のヨーガイベント「ヨーガフェスタ」開催
ヨーガ専門雑誌「ヨギーニ」「ヨガジャーナル日本版」「YOGAYOMU」創刊
2010年代 ヨーガ人口が100万人以上に
 
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